桜のきれいなシーズンになりました。インターを降りたところの桜並木は満開。今年もボートのシーズンが始まりますね!そう、この季節!春!春と言えば、そうです、船底掃除。

汽水域に1年半係留した船底。しっかり船底塗装をしていても避けられないのがこれ。汽水域なのでまだ長く持ちましたが海水の濃い水域だと1年持たないことも。この状態でも航走することはできましたが遅い!スピードが全然でなくなってきます。もっと酷くなるとエンジントラブルかと思うほど走らなくなります。貝があると水の抵抗が増すとともにキャビテーションを起こしプロペラがきれいに水を駆けなくなるためです。

ということで、年に1回、シーズン前に船の底を綺麗に掃除するわけです。水域によって付くものは異なりますが今回はフジツボと牡蠣、そして藻、ですね。

特に半年前に取り付けた振動子はヤバい。ここには船底塗装を施さなかったので半年でこの状態です。これでも魚探使えていたのはすごい。

振動子はフジツボのかたまりに・・・

まずは高圧洗浄機で出来るだけの貝を落とします。でもそんな簡単にきれいにはなりません。ヘラを持ってかがんだ状態で貝を落とします。サイド部は楽なのですが底の部分は足腰がこたえる作業です。もちろんこの作業は業者さんもやってくれるのですが自分で船の状態を把握することがトラブルの防止になります。傷んだ部分がないか、年に1回点検しましょう!できるだけ自分でやってみることをお勧めしますよ。(これホント)

高圧とヘラで掃除すること1時間半、かなり綺麗になってきました。振動子も元の姿に。でもフジツボの皿の部分まできれいにしないとそこがまたフジツボの好む場所になってしまいます。ちなみにフジツボ、生きてます。なので先っぽから触手みたいなものが出てるやつもいます・・。気持ち悪いけど体力の限界まできれいに、きれいに。そしてまたかがんだ状態で船底塗料を塗っていきます。いつまで出来るかこの作業。

2度塗りをして出来るだけ層が厚くなるように。塗料のうすいところから貝が付き始めます。

全体を綺麗に塗装が出来たとことでマスキングテープを剝がします。船体もきれいにしたかったけれど時間が無いのと体力が無いのと。上架保管ならいつでもできるのですがね。でも上架保管の人でも汚れた船はたくさんありますね。結局は本人次第かも。

お隣のドライブ艇。船体の貝落としだけは終わったようですがドライブの中とベローズの貝がくせものですね。

ということで丸1日で船底掃除、塗装が終了しました。服は塗料だらけ、手も髪の毛も塗料だらけ。そしてたぶん3日間は筋肉痛の日々でしょう。それでも終わった後はさわやかな気分になりますね!みなさん、ぜひトライしてみてくださいね!

ボートの保管を考えるときにみなさんが悩むところ、上架保管にするか係留保管にするか。永遠の課題といってもいいかもしれません。それぞれ利点と欠点がありますよね。

マリーナに多い上架保管は船底が汚れない、船が傷みにくい、メンテナンス性がいい、という利点がありますが、その反面、費用が高い、上下架料がかかる、いつでも自由に出航できないという欠点があります。係留保管はいつでも出航できる、上架に比べ安い、といった利点がある一方、船底に貝や藻がつく、船体が傷みやすい、メンテナンス性が悪い、といった欠点があります。

みなさんのボートライフに合わせてどちらがベターか、考えてみてください。