昨年末に気がついたこと、ん?燃料計おかしくない?結構走ってる割に燃料が減っていない気がする、帰港して携行缶のガソリンを入れてもメーターのメモリが上がらない。

ご存知ですか?燃料切れは船の機関トラブル2位。メーターが正確でないと気持ち悪いですよね。実は10年くらい前に僕もやったことがあるんです、燃料切れ💦先に原因を言いますと燃料タンクのセンダー故障でした。今日は燃料減らないな!と思っていたらメーターで半分の量を残してエンスト。当時はなぜエンジンが止まったのか、海上では分かりませんでした。

センダーって何か、はい、これです。トイレのタンクでもおなじみですね!

手前が新品で奥がボートに付いていたもの。2年前に交換したのですがわかりますか?サビ…。

かつて、このセンダーが錆びでダメになり正確な燃料の量をメーターに送れず、「今日燃費いいな ♪」から突然のエンスト、となったわけです。

今回は2年前に交換しているのですが同じ過ちを犯さないよう新品交換することにしました。ちなみにパーツ代は2500円ほど(ヤマハFR-24用)、そんなに高いパーツではありません。助かります。ちなみに燃費は常に満タンにしておくことが推奨されているのはこのセンダーの錆びを防ぐためです。センダーが燃料に浸かっている(正確に言うと全体が浸かっているのは難しく、燃料にさらされている)と錆びにくいわけです。露出していると海の湿気をたっぷり含んだ空気にやられてしまうんですね。ただしFR24の燃料タンクは160L。ガソリンの高い現代、大変ですよね常に満タン。しかも携行缶で運ぶわけですよ。すぐに錆びてしまうセンダー、何とかならないのでしょうか、メーカーさん。

このボートの燃料タンクはこの奥に。開けるためにはネジ10本とコーキングを剥がすとっても面倒な作業が待ってます。

この真ん中の丸い銀色がセンダー。外す前に周りをキレイにしないとゴミがタンクに入るとエンジントラブルの元に。きちんと清掃して外します。外すのは簡単、ネジ5本だけ。このあと外したネジ1本をタンクの隙間に落とします😖

メインスイッチを確実にオフにすること!電動工具は使わないこと!メインスイッチを切り忘れていたのか、かつてこの穴から引火したことがあります。幸い偶然が重なってたまたま消火できたのですがあのときは本気で死んだと思いました。絶対に火気厳禁!火花厳禁!厳重警戒!

しかしたった2年でかなり錆びていますね。早速テストします。

あれ、そんなに悪くないですね。見た目はサビだらけでも意外と悪くない結果に。確かにセンダーの動きはややシブいのですが。もしかしたら今回は故障ではなく気にしすぎだったのかもしれません。ただここまでせっかくバラしたので新品に交換します。

見た目はサビだらけでも故障はしていないのか?

新品でももちろんテストをします。

ちなみにフロートがどの位置でメーターはどこを指すのか。

フロート一番上。まだタンクに余裕あり。燃料まだ入る。
フロート真ん中あたり

ちょっと分かりにくいのですが、FR24の場合だけなのか、フロートが真ん中だとタンクの燃料も半分近く減っています。しかしメーターでは2メモリしか減っていない。検証の結果、燃料タンクの満タンから半分あたりまでは燃料計はあまり変化しない。半分過ぎたあたりから急激にメーターのメモリが減っていく、という仕様だということが分かりました。

今回は燃料計とセンダーの故障についてお知らせしました。地味ですがとても重要な修理です。最後のコーキングがまた面倒ですね…。船はメンテナンスが大変です。正確に燃料の量を把握すること、最低限ではなく十分な量の燃料で出航すること、皆さんもぜひお気を付けください。