こんにちは。天候不順な毎日ですがようやく梅雨明けでしょうか。そろそろ海のシーズンですね!初冬までは釣りもクルージングも楽しい季節になります。わくわくドキドキですね!

「よし、今度の休みは思い切ってレンタルボートを借りよう」「仲間でクルージングしよう」とお考えの方も多いはず。でも値段がすごく高かったり、借りたい日にぜんぜん空きがなかったり・・・。

そう、レンタルボートってどうしてレンタカーのように気軽に使えないのでしょう。貸してくれるお店が少ないのでしょうか。まぁ、レンタカーもハイシーズンは高いし空きもないですがお店はたくさんありますよね。ボートはお店がとにかく少ない!!これではせっかく免許持っていても意味ないです。車の免許も取らない方が増えている現代、船の免許です、乗れないなら取る必要ないですよね。ここ、免許でお仕事をさせていただいている私にとって一番改善してほしいところなんです。他力本願では何ともなりませんが・・・。

今日はこれについて真面目に考えてみたいと思います。字ばかりで面白くないかー!?

日本はマリンレジャーに否定的!?

プレジャーボートは贅沢?ヨットはスポーツの一環?

アメリカやヨーロッパなどマリンレジャーが盛んな国ではボート遊びは身近な遊びです。個人でボートを持つことも全然珍しくありません。保管料も安く、気軽に楽しめるレジャーとして定着しています。休暇、バカンスなんて言葉があるように遊ぶこと、有意義な時間を過ごすことにみんな理解があるんです。遊ぶときは遊ぶ、仕事するときは仕事する、ON-OFFの切り替え、これ大事ですよね!

ただ日本ではちょっと事情が違います。真面目な気質の私たち、日本人。

仕事=偉い、遊ぶ=悪、

休まず仕事=偉い、休暇を取る=ナマケモノ

仕事で使う船=OK、プレジャー=悪・贅沢、水上バイク=悪・うるさい、ヨット=セーフ・海好きだから許される?

こんな構図ではないですかね(-_-;) 

こんな背景があってか、日本ではなかなか積極的にマリンレジャーって整備されませんよね。ボートパークなど一般市民にも使いやすい施設が少しはできましたが、やはり今後も「ますます発展!」なんてことはないのでしょう。

プレジャーだって水上バイクだって海を、湖を愛しているんですけどね。

レンタルボートの価格相場を調査

まずはレンタルボートの価格相場を調査してみました。

どこの値段、なんて書けません(笑)でも気軽に使えない理由の一つ、価格面について調べてみました。

A社 27フィートボート  11,000円/1時間(土日祝)

B社 23フィートボート  3,300円/1時間(平日)燃料別

C社 23フィートボート  24,000円/1日(土日祝)燃料別

Dボート 21フィートボート  11,000円/3時間(平日)燃料別

Eボート 20フィート和船 9,000円/1日(平日)燃料別

地域にも寄りますが大体こんなところでしょうか。やはり都会に近い、交通の便が良いところは高い傾向です。

なぜレンタルボートの料金は高いのか

レンタルボートの料金はなぜ高いのか?考えてみました

レンタルボートって需要がどれくらいあるか。需要がたくさんあればお店もたくさんできて価格も競争になるので安くなるはず。

需要

ほとんどの方が釣りで利用されるので天候のいいシーズンしか使わないこと、それからレンタカーのように観光や仕事ではまず使わないので遊び用途オンリー。

やはり需要は少なめ。お店はたくさん要らない。

よって価格競争も発生しない。

ボートの特殊性

船体は基本的に長く使えるもので劣化も少ないのですが、肝はエンジンです。

船外機を例に考えると常用回転数が3000~4000回転。オイル交換は100時間ごと。寿命は1500時間~3000時間程度?もちろん使い方、整備状態に寄ります。

昔から1馬力1万円と言われますが、例えば中型の130馬力エンジン。新品価格130万円とします。エンジンだけの価格で工賃は含みません。1日の使用時間8時間、週に1回使うとしましょう。維持費を考えてみます。

ボートの維持費は?

ボートの維持費はどれくらいになるのでしょうか。

32時間/1か月、384時間/1年として。
オイル交換は1年間に3~4回。船のエンジンオイルは実は車よりも高価です。求められる性能が車とは違うのです。

過去に私もボートのエンジンオイルを自動車用のエンジンオイルで代用したことはありますがホントは良くないらしい。マリンオイル交換は1回10,000円程かかります。

ざっと整備代を除き、なんとか3,000時間(約8年)使えたら17万円/1年。不運にも1,500時間(約4年)なら34万円/1年になります。

オイル交換、インペラ交換、その他整備代がプラスされます。これが機関部分。

さらに船舶検査代金、法定備品代金、船底塗装代金、船体補修費用、などなど。

車なら10万キロ走っても整備さえきちんとしていれば問題ないのですが船のエンジンはとにかくシビアな環境で働いているのでどうしても寿命が短いのです。

使う時間が短ければもっと寿命は延びるのか、これについてもそんなに甘くはないのです。たまにしか使わないエンジンは毎回ドライスタート(オイルが下がった状態)でエンジンスタートします。なので始動の度にピストン、シリンダーなどエンジン内部にダメージを与えています。週に1~2回ほど適度に使うのが正解なのです。車は毎日のように乗るのでエンジンのダメージが少ないのです。輸入車など毎朝しっかり暖機運転してやらないと寿命が短くなるエンジンもありますが。

書いていてだんだん疲れてきましたが。レンタルボートが高い理由はこんな感じでしょうか。冷静に考えると適正価格なのかも、ですよ。

それでもたくさんの方にボートに乗っていただきたい

ここに持ってくるつもりでもなかったのですが(^^;)

先程も書きましたが、船の免許でお仕事を頂いている以上、少しでも多くの皆さまに長く船の免許を持っていただきたい、少しでも多くの皆さまに新たに免許を取っていただきたいのです。そのためには気軽に乗る機会を皆様に提供すべきではないのか、と考えました。なので始めました、ボートシェアリング。

ボートシェアリング、お使いください! 使用料7,000円~/1日

正直に言います。使命感で始めました。儲かりません。

でもそれでいいと思っています。多くの方に利用いただき、また免許更新していただくことで微力かもしれませんが業界、産業の発展に寄与できると本気で考えています。間違っていたらやめます。

せっかくの免許、使うチャンスが無いのが一番良くないと思っています。多くの方に「かにのマークの船舶免許更新・再交付センター」を知っていただきたい、更新などを利用いただきたいと言う思いもあります。もちろん、趣旨に賛同いただけない方やボートを大事に扱っていただけない方はお断りしますが少しでも多くの方にシェアリングお使いいただければと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)